CINRA magazine

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cinra magazine vol.14
特集1
生きていれば誰だって、自分の小さな理想を求めることや、それが叶わない理不尽な現状に出会うことがきっとあるだろう。そんな時、難しい現実と向かい合うのか、「まあいいや・仕方ない」で流してしまうのか。
「自分はこうしたい!」と強く願って自分の幸せを追求している人たちの話を聞いていると、おかしいことを「まあいいや」とあきらめてしまうのは、ちょっともったいない生き方なのではないかと考えさせられてしまう。
人間の根本にある行動原理について考えてみた。
ILL-BOSSTINO (THA BLUE HERB)インタビュー
「なぜ現実と向かい合うのか」
マイクから放つ強烈な説得力を武器に、若者たちのカリスマ的存在にまで登りつめたTHA BLUE HERB のILL-BOSSTINO。誰しもが「嫌な現実は避けて生きたい」と思っている時代に、その「現実」をえぐり出す彼の言葉がここまで浸透しているのはなぜなのか。そして、なぜ彼は「現実」を描き出そうとするのか。
「誰かが俺と同じ言葉を使っても人の心は動かせない」と言う、その説得力の本質に迫った。
上川あや(世田谷区議会議員)インタビュー
「小さな声を届けるための思考」
誰にでも「こうなって欲しい」という理想像はあるだろう。今回インタビューさせて頂いた上川氏は、実現が難しい理想と、変えるべき社会的現実とのギャップに苦しみながら、理想を実現させる方法論を身につけた人物だ。
女性でありながらも男性の身体を持つ性的マイノリティーとして生まれたことをきっかけに、政治の場で現実と戦っている彼女にお話を伺った。
変わり始めた下北沢 
―それでも、言うことはやめなくていい―
下北沢の再開発計画について知っている読者は多いと思う。問題となった補助54号線と駅周辺地区計画については、昨年10月に事業認可が下り、今は小田急線の地下化工事のために駅前ビルが解体されている状態だ。
そんな中下北沢のザ・スズナリで3日間「SHIMOKITA VOICE」が開催され、その前夜祭と称して路上ラジオも放送された。そしてこの4日間の記録を抜き出せば、「今の/これからの」下北沢への想いが見えてきた。
伝説のDJ高橋透が語る
「感じなきゃ、分かんないこと」
70年代からDJ活動を開始し、80年にニューヨークへ移住。伝説のディスコ「パラダイス・ガラージ」など本場のダンス・ミュージックを体験し、日本にハウス・ミュージックを浸透させた伝説のDJ、高橋透。
様々な国、そして時代を生で体感してきた彼の人生の中で、「現代」とはどんな時代なのか? 自ら「我慢できない人間」というように、自分の想いに忠実に生き続けてきた高橋透の生き様を追った。
「現代」を捉える戯曲家
松井周(サンプル) インタビュー
松井周。職業は、作家、演出家そして時には舞台俳優。小劇場界でマルチな才能を発揮し、密かな注目を集めている彼の名前を、あなたはまもなく各方面から聞くことになるだろう。
演劇シーンに多大な影響を与えている「青年団」から離れ、今まさに飛躍を遂げようとしている彼は、その先にいったい何を描こうとしているのか。
中高生街頭インタビュー 
「僕らが知らない彼らのこと」
自分が中高生だった頃、「今の子供たちはすぐキレる/無気力だ」なんて大人(メディア)のネガティブな論調にシラケていたのをよく覚えている。「問題視した方が視聴率は取れるんでしょうが、捏造された“子供たち像”を押し付けられてもねぇ」と。
子供は大人が考えるほど無知ではなく、むしろ反面教師として驚くほど鋭い目で大人を見つめている。そこで今回、“取りあえず”問題視されちゃう子供たちの声をそのまま映像で伝えることにした。
鈴木謙介と学生たちが語る
「無気力」ってなんだ!?
「やりたいことがない」のはいけないことなのか!? 働かないで生きてちゃダメなのか?レールに乗った人生が正解なのか? 成功も失敗も自己責任で片付けられていいんだろうか…。
「まあいいや」じゃ済まされない時がやってくるから、まずはみんなで考えてみた。「文化系トークラジオ Life」や著作でも話題を集める若手社会学者、鈴木謙介×大学生4人による葛藤と驚き満載の座談会!!
いざ、ニュー鎌倉。
ルートカルチャーとはいかなる集団か?
2006年2月、鎌倉市場にある休憩所「パラダイスアレイ」での雑談の中から生まれたNPO法人「ルートカルチャー」。
妙本寺をメイン会場に「UA」や「NAIVES(ヤン富田+いとうせいこう+高木完)」、「パードン木村」、「キセル」といった鎌倉にゆかりのある豪華なアーティストを集めてイベントを開催するなど、鎌倉に根を下ろし、ローカルな活動を続ける彼らは一体どんな集団なのか?
「アンパンマン×ドラえもん」頂上対談
『若者よ、僕らに頼らない生き方を探してくれないのかい?』
アンパンマンとドラえもんが場を設けて話し合う機会というのは、長い歴史の中でも初めてである。未だかつて互いに言及する事など一切無かったし、その交流の必要性が求められる事も無かった。とにかく、緊張感のある現場だった。
張り詰めた空気の中で、若者への疑問が共鳴する。初顔合わせとは思えないその共鳴が、若者に対する真摯な言説として響き渡る。アンパンマンとドラえもん、とある喫茶店で落ち合った2人の対話は、辛辣ながら素直な挑発に満ちていた。トップヒーローの弁舌に耳を傾けて欲しい。
「まあいいや」を吹っ飛ばす
-窮地に役立つ4つの処方箋-
音楽や本、映画やアートがあなたを勇気付けてくれた経験はありませんか?
「自己主張」ってなんだか自分本位のようだけど、時には誰かの救いになる。そんな表現活動の魅力に迫る、4作品レビュー。
もしあなたが窮地に立たされたら、この4つの処方箋がきっとあなたを勇気付けてくれます。
一人で作れるマスメディア
~注目の個人blog紹介~
今年10周年を迎えたblogの誕生は、僕らに自分自身で「マスメディア」を持ち得るほどの大きな可能性を与えてくれた。
それは、例えばあなたが「どうしようもない」と思っていた現実ですら塗り替えられる武器にもなる。もしあなたが自分自身で何かを伝えたいと思ったら、きっとこの7つのblogがその手助けになるだろう。
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特集2
肉たらしいお腹を広げて、今日も汗らずゆっくりと。
太した瞬間に、壁を肥えていくそのパワー、ああデブの愛しさよ。
ugazin(デブパレード)インタビュー
「デブって男前かもしれない」
ダイエットはもはやブームではなく常識になった。「デブ=肥満」は自己管理ができない証拠だとされ、給料にすら影響する時代だ。でも、デブってそんなにいけない存在なのか?
そんな疑問にデブ代表として答えてくれたのが、「デブもありだと初めて思いました」と女性から支持を集めているエリートデブバンド「デブパレード」のugazin氏。現代の核心を突くこのインタビュー。読まないと太ります。
森公美子の胸は、巨乳ではない
〜デブタレ考2007〜
内山君、石塚英彦、パパイヤ鈴木、伊集院光、松村邦洋、三瓶、安田大サーカス、HIRO、森三中、大島美幸、村上知子、黒沢かずこ、ハリセンボン、柳原可奈子
2007年現在、芸能界に存在する「デブタレ」を考察する。
デブよ!HIP-HOPに逃げるな!
ヒップホップの格好をすれば、デブも「それなりに見える」。隠せないはずのデブをヒップホップファッションは隠してくれるらしい。デブの肯定なのか、緩和なのか、組織化なのか。ほんとかよ? なに期待してんの?
そもそも、デブはデブを隠す必要があるのかどうか。まずは、デブがデブである魅力を知る必要があるんじゃないか。肩で風を切って歩いているようですが、ヒップホップファッションってね、「逃げ」なんですよ。
ジャイアントなジャイアン
「おまえのものは俺のもの。俺のものも俺のもの」というでたらめにも程がある思想を自らの根本思想としているジャイアニズムの始祖であるジャイアン(本名:剛田武)。『ドラえもん』において極めて重要な地位を獲得している彼は、なぜデブでなければいけなかったのか?
巨乳好きからデブ専へ
日本のエロシーンにおいて「デブ」はどのように位置づけられているのか? IZM、ジャムズ・ビデオが二大デブ専メーカーとして君臨しているデブ専AV業界の流れから、AV女優、デブ専風俗など「現在のデブと性」について、日本のエロ文化に幅広い知識を持つフリーライターの安田理央氏にご寄稿頂いた。
太るのか痩せるのか!?
マクドナルド VS ビリーズブートキャンプ
1週間で痩せられると評判の「ビリーズブートキャンプ」と、1週間で2〜3キロは間違いなく増加させてくれるキングオブデブ養成プロジェクト「マクドナルド」。
世界を席巻するダイエットとデブの2大巨頭、同時に試したら太るのか? 痩せるのか? そんな素朴な疑問を解き明かすべく、1週間マクドナルドを食べながらビリーとエクササイズをする。果たしてどちらがその威力を発揮するのか!?
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ARTIST INDEX
INTERVIEW
大槻香奈インタビュー
2007年にFM802digmeoutのアーティストとして採用された大槻香奈。いま最も注目するべき若手作家のひとりである彼女は、自らのことを「少女表現作家」と呼ぶ。制服を着た10代の少女たちの姿を通して、大槻はいったい何を語ろうとしているのか。また、どうしてそこまで少女にこだわるのか。そのクリエーションの核心に迫る。
浅野晋康インタビュー
2度のぴあフィルムフェスティバルアワード入選や山形国際ムービーフェスティバルでの受賞など、有名な登竜門を颯爽と駆け抜け話題を集めている浅野晋康。日常の中で起こるナンセンスな出来事をユーモラスに、シニカルに、あるいはハートフルに描きだす彼にお話を伺った。
CINRA MAGAZINEのために撮り降ろした新作もお楽しみあれ!
トクマルシューゴインタビュー
これまでにリリースした2枚のアルバムが世界各地で大絶賛され、今や世界中から注目を浴びる存在になった日本の若きポップ・マエストロ、トクマルシューゴが待望のサード・アルバムをリリースした。コアな音楽ファンからそうでない人まで、国や時代すら超えて人々の心をとらえてしまう彼の魅力を追った。
樺澤良(劇団制作社)インタビュー
クロムモリブデン、クロカミショウネン18、劇団フライングス テージ。下北沢駅、徒歩0分。駅前劇場を舞台に「祭」という名さえ捨て去って、今、演劇祭より演劇祭らしい演劇祭の幕が上がる。『劇場へ行こう!』、その企画者である劇団制作社の樺澤良氏にお話を伺った。
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ART
大槻香奈

少女のむこうに、何があるのか

制服を着た10代の少女たち。彼女たちの、その真っ黒な瞳に吸い込まれてしまいそうだ!

合田里美

ポップで、不穏で、ガーリーで

可愛らしさの裂け目から覗く、終末の予感。どきどきドキドキどきどきが止まらない。

加藤遼子

キラキラと輝く、社会派ポップ絵画

環境問題に目を向けながらも、あくまでもポップに描く。もちろん、それだけではありませんが。

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MUSIC
トクマルシューゴ

国境も時代も超える芸術的ポップ・ソング

湯川潮音やキセル、アニマル・コレクティヴやティーンエイジ・ファンクラブなど国内外のミュージシャンたちからも絶賛されているトクマルシューゴ。待望の3rdアルバムから音源を収録。

miyauchi yuri

日々を彩る、珠玉のサウンドエスケープ

高橋幸宏、原田郁子らをも魅了した次世代アーティストmiyauchi yuri。ミニマルサウンドとアコースティックギターで紡ぎだされる楽曲が日々を優しく彩ってくれる。07年夏にリリースされた『farcus』から1曲収録。

bronbaba

若干20歳の轟音3ピースがデビュー!

年間60本を越える膨大なライヴをこなし、凛として時雨やte'、いくつかの外タレとも共演済み。1stデモは都内だけで1000枚以上を販売するなど、若干20歳の期待すべき新星が登場!

Akira Kosemura

音響シーンのネクストジェネレーション

最重要音響アーティストであり、音楽批評家のローレンス・イングリッシュによって見いだされた新鋭音楽家。美しいピアノと繊細なフィールド録音が融合した楽曲は海外からも賞賛を得ている。

gaku urayama

東京のキラメキ・アーバン・ダンスチューン

group_inouのREMIX曲「COIN(great escape mix)」で話題を集めた新鋭トラックメーカーが遂にソロ作品を発表。来年にはgroup_inou率いるレーベルGALよりデビューアルバムをリリースする予定もあり、今後が非常に楽しみな存在。

HELLOWORX

90年代ノスタルジー?謎のラップユニット降臨

90年代バックビートに乗っかって突如地底から這い出た東京発インドア派パーティークルー「TOKYOHELLOZ」所属の謎のラップユニット。直感的に体と心を刺激するセンスは見事としか言いようがない。

マヒルノ

ロックの突然変異種が東京を席巻中

2005年に結成され、東京を拠点に活動している4人組ロックバンド。結成1年足らずで発表した1stCDRが話題を呼び、各地のイベントに引っ張りだこ。公式盤のリリースが待望されている。

tai

2ピースが奏でる生音の最大壮大感

数々の企画に招待され、全国ツアーも敢行したドラムとギターのユニット。デジタルを排除し、繊細さと大胆さを兼ね備えたドラマティックな曲展開と、雰囲気に頼らない絶対的な世界観が魅力。

KIMONO MY HOUSE

天才で変態なブレイク・サウンド

良質なポップ.ミュージックを数多くリリースしているCOA RECORDSから2003年にデビューした京都在住2人組ユニット。様々な音楽ジャンルを自由気ままに横断する、天才で変態なブレイク・サウンドが魅力。

Jimanica×Ametsub

エレクトロ×ドラムによる即興音楽

クラムボン、toe、PARAという豪華共演陣に囲まれ鳴り物入りのライブデビューを果たしたインストユニット。収録曲「Mirage」はCRJのチャートでも上位に食い込むなど注目を浴びている。

3000NDL

数少ないIDMの現在進行形国内アーティスト

注目のレーベルmorecの第二弾リリースアーティスト。15歳からDJ活動を開始し、金沢を拠点に活動しているトラックメーカー。主催イベントではMACHINEDRUM,KID606, COM.A,OLIVE OIL等、国内外のアーティストを金沢へ紹介している。

ARTLESS NOTE

「嘘ロック」をブッ飛ばす変則スリーピース

秋葉原グッドマンや新宿モーションといったアヴァンギャルドなバンドが数多く出演するライヴハウスで着実に力をつけてきているGt/Vo+Dr+Dr/Synの変則ながらも直球ロックバンド。

ha-gakure

言葉から広がる無限のイマジネーション

54-71、REBEL FAMILIA等と共演経験を持つ関西で活動中のHIP-HOPバンド「ha-gakure」。shing02を彷彿とさせる情緒溢れる散文的な言葉を武器に、完成度の高い世界観を構築する。

前野健太

本物のフォークロックを掻き鳴らす

東京で音楽活動を勤しむ埼玉県生まれ28歳。荒削りながら、本物のフォークロックを掻き鳴らすシンガーソングライター。2007年9月にファーストアルバム『ロマンスカー』を発売。

six o'minus

よりソリッドな新世代のトランス・ロック

アジアツアーや海外ロックフェスへの参加など、海外から高い評価を得ているロック・バンド。今年6月にリリースしたミニ・アルバムも各紙で話題を集めています。

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MOVIE
浅野晋康

奇妙な登場人物によって描かれる会話と日常

山形国際ムービーフェスティバルなど、数多くの映画祭で賞を受賞。日常と非日常の融合による独特の世界観で、不思議な後味を残す作品を制作している。

野上寿綿実

注目の若手アートアニメーション作家

ASK FILM FESTIVAL2006大賞受賞。若手映像作家の中でも、手描きで独特の世界を表現する作家として、アニメーションの分野で特に注目を浴びている。

佐藤文郎

学生映画の静かなる奇才−凝視する視線

フィルム作品を中心に映像・映画を制作。また、CGクリエーターとして劇場・TV放送作品にも参加。近作には『兄、行則の日記より』(京都国際学生映画祭入選)等があり、上映活動も精力的に行なう。

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STAGE
STAGE CALENDER
CINRA MAGAZINE編集部が選ぶ「注目の公演」をカレンダーに。スケジュールがちょうど空いてたり、気になる公演がありましたら、コメントをチェック後、クリックで劇団HPへどうぞ。
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