CINRA magazine

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cinra magazine vol.14
特集1
オリコンチャートやベストセラーを席巻する作品や作り手に対して、売れない側や、売る側からの批判的な意見は多い。売れているモノが「作品として良くない」と言われるなかで、しかしそれが多くの人を喜ばせているという事実を無視することはできないだろう。
そもそもカルチャー全般が売れない時代だ。「売れる」とはいかなることなのか、「良いのに売れない」という現実を如何に打破するか、考えてみたい。
井筒和幸監督インタビュー
「届けたいという想い」
その毒舌っぷりでテレビ番組への出演依頼も多い井筒和幸監督。作品が売れているからこそ、その毒舌や文句はただの「グチ」に終わらず、痛快な批判としてウケているのだ。映画をつくり、観客に届けることはどういうことなのか、そして今の映画界とどう対峙しているのかを探った。
おもしろい雑誌がカルチャーを救う!?
佐々木敦(批評家、『エクス・ポ』編集発行人)インタビュー、品川亮(『STUDIO VOICE』編集長)インタビュー
スタジオボイス編集長として、読者に有益な情報を発信し続ける品川亮氏、新雑誌『エクス・ポ』を創刊し、これまでも数々の実践的なアイデアで自ら道を切り拓いてきた佐々木敦氏のおふたりにお話をうかがった。インタビューから浮かび上がってきた、共通する問題意識とは?
売れてる人だって、一生懸命。
音楽編 「“良い音楽”って、誰が決めるの?」
「良い音楽だけど売れない」なんて話をよく耳にする。売れてるモノって良くないのか? そもそも、“良い”ってどういうことなのか。これまでウルフルズやナンバーガール、氣志團やBase Ball Bearなどを発掘・育成し、プロ・アマ問わず数多くのアーティストに接しているEMI Entertainment Japan(旧東芝EMI)の加茂啓太郎さんに取材した。
売れてる人だって、一生懸命。
美術編 「アーティストという商売」
アーティスト村上隆が運営する有限会社カイカイキキのスタッフである綛野匠美さんと宮崎真衣さんは、広くアートに関わる事業を手掛けており、若手アーティストの発掘、育成、プロデュースの役割を担う企業立場でもある。お二方にお話を伺い、アーティストとして生き抜く方法を探った伺った。
売れないバンドマン、 売れる音楽を作ってみた
「アーティスティックなこだわりは置いといて、“売れる”を目指して作ってみれば、多くの人が“良い音楽”と思えるものができるのではないか?」と。 作曲:林英樹(オードリーシューズ 、ex.メカネロ) 作詞:新島学(花のように) うた:岸真由子(タラチネ)が挑む。
売れてるモノなんてクソ食らえ!」
趣向ごとにコミュニティーが細分化されすぎた時代だからこそ、その内輪ノリを如何に飛び越えるか、考える必要があるのではないか。そこで今回、売れない側を代表して4名の表現者たちに「○○が売れてる理由」を考えてもらった。
狩生健志 (俺はこんなもんじゃない)、現代美術二等兵、河野友輔、今村圭佑(Mrs.fictions)
原宿・渋谷で訊いてみた。
「本当に、売れてるモノが好きなんですか?」
正直な話、オリコンチャートなんてほとんど聴かない当誌編集部。倖田來未とかポルノグラフィティとか、「本当にみんな聴いてるの?」と半信半疑なのでございます。というわけで、およそ同類が生息しそうにない区域にて、道ゆく人々のお話を伺ってきました。
頂上対談
カート・コバーン×尾崎豊
「売れなくなったら、死にましょう」
時代のカリスマという称号への確かなる自信と違和が露になり、対談はごく自然に進行していった。アーティストとして「売れる」とはどういう意味を持っていたのか、決して語られる事の無かった真実がここに記される。ロック史を揺るがすテキストになるだろう。
永江朗インタビュー
「今日から見直す、ベストセラー食わず嫌い」
ケータイ小説やお笑い芸人の小説が「百万部突破!」といったおめでたい話を聞くことも多くなった。でも、あなたの周りにケータイ小説を読んでいる人はいるだろうか?本当にベストセラーは売れているのか? なぜあの本はベストセラーになれないのか? 出版業界の問題点から電子本まで、『ベストセラーだけが本である』の著者・永江朗氏にお話をうかがった。
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特集2
混み合う雑踏の中で急に方向転換。人とぶつかり逆ギレる。
美術館では「●●さんちが●●なのよー」とベラベラ話しつつ、
その2秒後に「へぇー」と言って絵を眺める作業も怠らない。

男に嫌われ、女からは恐れられるももはや我関セズ。無痛化した無敵の存在「オバサン」には
誰も勝てないのか…。いやしかし、そんなオバサンに勝ってこそ
本当に価値があると言えるのではないか。常識を超えた闘いがいま、始まろうとしている。
作戦会議「オバサンと闘う方法を考える」
言いたいことを言うオバサンは、ぼくらにはない生きることへの執着があるのかもしれない。そんなオバサンたちをどうやって対処していったらいいのか。オバサンへの雑感から、その対処法を考えていくと、話しは意外な方向へ向かっていった。
オバサン擁護派オバサンにその姿勢を問う
大塚ひかりインタビュー

「オバサンでいいじゃん、なんか文句ある?」

『オバサン論』の著者、大塚ひかりさん。もちろん、ご自身もれっきとしたオバサンである。

「文句があるので聞いて下さい」

そんな挑戦状をご本人に送りつけた末、決戦の火ぶたが切って落とされたのであった。

オバサンクレーム対処術
「店員さん、我慢しなくていいんです!」
美術館やお洒落カフェ、放送局や本屋などに取材して、オバサンのクレームを取材し、その対処術などを書き原稿でまとめる。あまり反オバサンになり過ぎず、良いクレームなんかもちょくちょく入れつつやりたい。
オバサンと一緒にライブハウス
もはや1つの文化ともいえる「オバサンVS若者」という対立構造。若者にとって、文句を言うオバサンは「口うるさい」だけなのだが、オバサンは「親切な助言」を聞かない若者が不満と言う。それならば、何が悪いか実際に見て頂けば話は早い。“イケナイ場所”の1つライブハウスにオバサンをエスコートした。
負けるなおやじ!
「オバサンにはおやじギャグで対抗せよ」
高度経済成長期、バブル期を脇目も振らず全速力で駆け抜け、家族のため、会社のためにと仕事に邁進してきたお父さん。それなのに、妻にも娘にも虐げられるお父さんの悲しい宿命。そんな冷たい家庭と、妻の激しい口撃を、おやじギャグで乗り切ったある男性の物語。
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ARTIST INDEX
INTERVIEW
畑中宝子インタビュー
金沢美術工芸大学を卒業後、東京に拠点を移し作家活動を続ける畑中宝子。現代に生きる「女の子」の皮膚感覚をリアルに描き出す作家として、注目を集めつつある彼女に制作の秘密を聞いてきた。
福井琢也インタビュー
魔法、森の中、猫女、願い事・・・。おとぎ話で語られるような優しい言葉と、人物の内面を映し出した美しい映像の交差。こんな物語を生む人は一体どんな人物なのだろう?期待に胸を膨らませ臨んだインタビューで、福井氏は緊張しながらも穏やかに自身の映画作りについて語ってくれた。
WATER WATER CAMELインタビュー
中学生の頃から共に音楽を奏で、今はスタジオと化した一軒家で共同生活を送りながら自主制作音源のリリースを続けているWATER WATER CAMEL。ハイレベルなポップ・ミュージックで、著名ミュージシャンたちからも賛辞を浴びた2ndアルバム『花がよくにあう』リリース直後の三人にお話を伺った。
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ART
畑中宝子

2004年、大学在学中にシェル美術賞入選。現代に生きる「女の子」の皮膚感覚をテーマに、飴細工のような繊細さと甘さを兼ね備えた、美しい作品を制作している。

田岡和也

2006年、FM802digmeoutに所属。その後、アメリカや韓国での展示にも参加。海外からも熱い視線を浴びている大阪在住の作家。住み親しんだ街の日常風景を、鮮やかな色彩で優しく描き出している。

仲子来未

第27回グラフィックアートひとつぼ展入選をはじめ、受賞歴多数。難解なのか単純なのかわからない、魅力的な作品をつくる注目の若手作家として、メディア露出も急上昇している。

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MUSIC
WATER WATER CAMEL

バンド結成12年。中学生の頃から活動を共にする3人組が奏でるポップ・ミュージックは、HARCOなど多くの著名アーティストから賛辞を浴びている。07年11月にリリースした2ndアルバムが話題沸騰中。

bed

現在活動休止中の京都のdiary tree、大阪のScrollからなる新バンド。MAKE BELIEVEやWHY?、below the seaなど海外重要バンドとの共演も多く、OGRE YOU ASSHOLEやlostageなど注目を浴びている関西同世代と同様、今後の活躍が期待される。

HOSOME

02年より大阪を中心に活動を開始した4人組ハイブリットポップバンド。山本精一主催イベントにも出演経歴有の奇才肌アーティスト。07年12月、初のアルバム『new fascio』をリリース。

The Persimmons

Headphones Remoteでも知られる佐藤亮爾の別プロジェクト。Mice Parade、HIM、world's end girlfriend、kashiwa daisuke、pianaなどそうそうたるメンツと共演を重ね、2005年に1st.アルバム『Contract』をリリースしている。

IRIS

惜しまれつつ解散したJET LAGのメンバーを中心に結成。淡いフォーカスで響くボーカル、浮遊するポストロック的アプローチ。toeの美濃をエンジニアに迎えた鮮烈のデビュー作がリリースされたばかり。

ピスタチオ

スピリチュアルでフリーキーなライムとそれに共鳴するブロークンビーツ・ハウスまでをも踏襲した奥深いトラック。ヒップホップではもはやカバーしきれない世界を持つラップミュージック。

ツチヤニボンド

70'sロック、ソウルを基調としてフリーフォーク、ジャズ、音響系など様々な要素が複雑に絡み合う3人組ロックバンド。07年9月にデビューした後、徐々に口コミで評価を集める。

こどものこども

2004年に静岡にて結成されたポップ・バンド。現在は東京に活動の場を移し、2007年2月に自主制作盤の8曲入りアルバム『kodomonokodomo』をリリース。今後の活躍に期待が集まる。

Eccy

shing02とのコラボで突如その名を全国にまで知らしめた東京発若手トラックメイカー。Hip-hopを基盤にクロスオーバーな立ち振る舞いで、07年12月ファーストアルバム『Floating Like Incense』を発売。

D.W.ニコルズ

2005年に結成された2男2女の4人組バンド。2008年1月に1st Mini Album『愛に。』をリリースする。わたなべだいすけ(Vo&Ag)はギターメーカーColeClark社の公認アーティストでもある(他にはJack Johnson、Ben Harperなど)。

malegoat

国内のみならず数々の海外バンドのサポートもこなす実力派エモバンド。05年に発表したミニアルバム『Plan infiltration』や、07年に参加したimpulse recordsのコンピ盤などで徐々に頭角を現し始めている。

相対性理論

バンド名、曲名、歌詞と全て人を食ったようなセンスが絶妙の男3人・女1人の4人組。いしわたり淳治にも絶賛され、自主制作盤『シフォン主義』は売り上げ1000枚を突破。

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MOVIE
福井琢也

寓話性を取り入れた独特の作風により、イメージフォーラムフェスティバルやトロント・ジャパニーズ・ショートフィルム・フェスティバル他、国内外での映画祭に入選・招待上映される。

早川貴泰

有機的で高密度な画面を目標に映像を制作。2006AsiaDigitalArtAwardをはじめ、国内外での受賞・上映など多数。NTT DoCoMo 壁紙、AXNロゴムービーも手掛ける。

にがウーロン

美大出身の5人組。映像に限らず、舞台やデザイン等も手がけ、役者・監督・美術・編集全てをこなしマルチな才能を発揮している。近作「青海二丁目先」がPFF2007にて審査員特別賞を受賞。

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STAGE
STAGE CALENDER
CINRA MAGAZINE編集部が選ぶ「注目の公演」(08年1月20日〜4月20日)をカレンダーに。スケジュールがちょうど空いてたり、気になる公演がありましたら、コメントをチェック後、クリックで劇団HPへどうぞ
CINRA的 2007年演劇キーワード TOP10
2007年の演劇界を駆け抜けた10個のキーワードをランキング形式でご紹介。あの劇団、あの作家、あの劇場、あのイベント。編集部が選んだトップ10は、2008年も要注目です!
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