CINRA magazine

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cinra magazine vol.18
特集
特集:アートなんて解んない
キャンパスをただ真っ白に塗っただけの絵が何億円もしたり、便器を無造作に置いただけの作品が歴史的に評価されていたら、「なんですごいのかわかりません」と思うのが正直なところだ。でもたしかに「アートなんてわかんない」けど、アートの楽しみ方は1つだけってことはないでしょうし、自分なりにわかってみればいいだけかもしれない。そういうわけで今回の特集を作るにあたり、アートを自由に楽しむために、3つの視点を考えてみました。パっと見たときの「見た目」、自分なりの勝手な「妄想」、そして美術史的な価値や作品のコンセプトを紐解く「文脈」、という超ザックリ3分類! それらの視点をきっかけに、まずはアートに触れ合ってみませんか?
問題児、鹿野淳のジャーナリズム
「アートなんてわかんない」
ぼくにだって描けそうな、キャンパスをただ真っ白に塗っただけの絵が何億円もしたり、便器を無造作に置いただけの作品が歴史的に評価されていたら、「なんですごいのかわかりません」と思うのが正直なところだ。便器を見て何を想いどう楽しむかはぼくの自由なのに、うんちくという答えを知らないといけないような風潮が、確かにある。
人もアートも出会ってみないとわからない
美術家、森村泰昌インタビュー
人もアートも出会ってみないとわからない
美術家、森村泰昌インタビュー
美術の教科書でいわゆる「名作」に出会うも、さして引っかからずに「わからん」と片付ける。それが普通なのであって、教科書をめくる度に「これは凄い!」などと言える人間が「わかっている」のかと言えば、まずそんなことはあり得ないはずだ。そもそも「アートがわかる」とはどういうことなのか。そんな出発点のお話を伺いたいと思い、世界的に有名な美術家、森村泰昌さんを訪ねた。
3つの視点でクロスレビュー
3つの視点でクロスレビュー
「アートは自由に楽しめばいい!」
アートの楽しみ方が1つだけってことはないはずで、人それぞれ色々な楽しみ方ができるはず。そこで今回、アートを自由に楽しむために3つの視点を考えてみました。パっと見たときの「見た目」、自分なりの勝手な「妄想」、そして美術史的な価値や作品のコンセプトを紐解く「文脈」、という超ザックリ3分類! この夏日本で見ることができる4作品を、 3つの視点からクロスレビュー!
インタラクティブンガク/アートレース
アートは見た目が9割
上浦祐太・岩野仁美インタビュー
印象派やキュビズム、あるいは抽象表現主義とポップアートの違いというのは、現代アートとしての実験の方向性の違いというよりも、その「見た目」の違いの方が、アートの楽しさや豊かさを見る人に教えてくれる気がするのである。作品に向かいあって、そこに見えるものから何かを考える。それは実は一番ベーシックで刺激的なアートの鑑賞法なのだと思う。そんな「見た目」重視派の筆者による突撃インタビューによって、注目の若手アーティスト、上浦佑太と岩野仁美に自身の作品ついて語ってもらった。
アートは社会とつながってる! 〜超ザックリ!現代日本の社会と美術の関係〜
アートは社会とつながってる! 〜超ザックリ!現代日本の社会と美術の関係〜
アートと自分の生活…。一見何の関係性もなさそうではある。
しかし、アーティストだって今を生きる人だし、むしろアーティストほど時代の匂いを敏感に嗅ぎ取っている存在はないのではないか? そこで、本当にアートは社会と、ひいては自分たちの今生きる時代・生活と深く関係しているのかを、各年代の先生たちに聞いてみることにした。1960年代から2000年代まで、日本社会とアートシーンの流れを、教えて下さい!
アーティストってどんな人?
アーティストってどんな人? -若手作家4人が語る、アートの魅力・作品の魅力-
そもそも「アーティスト」って、どんな職業なのかわからないのだ。どうやって稼ぎ、どんな生活を送り、何を考えて作品を作っているのか…。そこで、4人の若手作家に話しを聞いてみることにした。語り合うにつれて、普段日常を生きていると置き去りにしてしまいがちな「どう生きるか?」という問いに、とても純粋に対峙している彼らの情熱と不安に深く共感することになった。
お絵かき教室入門 〜濁ったその眼をザブザブ洗え!〜
お絵かき教室入門 〜濁ったその眼をザブザブ洗え!〜
いつからだろう、絵を描かなくなったのは。子どもの頃は暇さえあれば絵を描いていた。絵を描くことは楽しいことだった。思い出してみたい、あのトキメキ、絵を描く喜びを。そしてアートの魅力を。
就職活動に疲弊し、心を悩ませる大学4年生(男)が子どもたちと一緒にお絵かきをする。神保勇揮、救済企画 お絵かき教室入門〜濁ったその眼をザブザブ洗え!
アートの魅力を教えてくれ!
アートの魅力を教えてくれ!
川村記念美術館ガイドツアー
「小旅行気分で行けるナイスなデートスポット!」なんて紹介をしたくなるほど、自然豊かな景観と建築が美しい川村記念美術館。千葉県の奥地にあるこの美術館、所蔵する現代アート作品の質が非常に高く、常設展でも数多くの有名作品と出会うことができる。そして、毎日開催されている常設展の「ガイドツアー」、これが意外なほど面白い。現代アートの魅力をしっかりと解説しながらも、鑑賞者と作品の距離をそっと縮めてくれるガイドツアーの一部始終をレポートした。
美術館で食わされるパスタはなぜこうも高いのか?
美術館で食わされるパスタはなぜこうも高いのか?
美術館なんて行かない。午後のデパート散策の前座扱いで足を踏み入れるオバちゃんや、下手に目が合ったが最後、数十分の薀蓄を聞かせられそうなオジちゃんや、過剰な理解で自分を鼓舞させる材料を仕込みに来たアート学生や、オシャレデートとは何かを一晩考えた結論として連れてきちゃったカップルなど、何かそういう、本体の周辺でざわついているメンツが集うにも関わらず、大人の嗜みとして高尚な位置に居座って決して譲らない感じ。その感じへ参加させるために1500円だか1800円だか払わせる、自信満々の美術館達…
 アート界の“今”を知る!
アート界の“今”を知る!
アートトピックTOP10
この数年、アート界隈ではどんなトピックが話題にのぼったのか? 編集部が独断と偏見で選んだアートトピックTOP10をご紹介! 1枚の絵画が100億円を超え「スーパーバブル」とまで言われるアート界のことや、デートスポットとして有効活用しちゃえる様々なアートスポットのこと、ネット上で増殖しているアート情報の話や、政治に利用され始めるアートについてなどなど、様々なトピックが満載です。
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CINRA ARTICLES
CINRA ARTICLES
CINRA MAGAZINE連載&読み切りコンテンツ!
巨匠ism 
〜余は如何にしてクリエイターとなりし乎〜
第2回 鳥井シンゴ(発案家&グラフィックデザイナー)
巨匠ism 
〜余は如何にしてクリエイターとなりし乎〜
第2回 鳥井シンゴ(発案家&グラフィックデザイナー)
本連載では、各界の巨匠たちをゲストに招き、デビュー前夜から「オレ流(巨匠ism)」を築き上げるまでの苦労話、現在の創作活動にいたるまで、セキララに語っていただきます!
今回ご登場頂いたのは、グラフィックデザイナーとして出発しながら、最近は街中で目にするような、でっかい「ビジネスのしくみ」までデザインしている鳥井シンゴさん。デザインと発案、そしてお金をめぐるお話を聞いてきました。
「フジワラノリ化」論
「フジワラノリ化」論
−必要以上に見かける気がする、あの人の決定的論考− 第2回 中山秀征
文:たけだひろかず

あなたは藤原紀香の代表作を答えられますか? ですよね、答えられませんよね。
この芸能人、必要以上に見かけるなあ、そういう存在を「フジワラノリ化」と名付けることとした。いつの間にか確固たる存在へ至ったその理由を徹底的に論じてみようと。第2回は中山秀征。ただひたすらに10000字、なさそうでなかった中山秀征の初・決定的論考。

ツクルの実験室 vol.01 
「スーパーのチラシをリ・デザイン!」
ツクルの実験室 vol.02
わくわくさんとわークショップ
普段気にも留めないけれど意外と身近にある様々なデザインやアート。そのツクル(作る)を改めて見つめ直し、普段とは違った角度からツクルの中身をご紹介する本連載。今回は、子どもの頃に感じたあのわくわくを取り戻すべく、NHK教育テレビ「つくってあそぼ」でおなじみのわくわくさんこと久保田雅人さんのワークショップに参加し、ツクルことへの情熱をインタビューしてみた。
ARTIST toDAY
アーティストの1日を追う!
第二回:井口昇(映画監督)
ARTIST toDAY
アーティストの1日を追う!
第二回:井口昇(映画監督)
何億円という予算で作られる映画もあれば、ほんの数万円で作られる映画もある。視聴者からすればどちらも変わらぬ1作品だし、その作品が幾らで作られたかというのは、作品の評価には関係しないものだ。しかしだからこそ、予算の少ない映画製作の現場には「発想で勝つ」ための様々な努力が詰め込まれている。そんな現場を訪ね、映画監督・AV監督・俳優などの幅広く活躍している井口昇さんを追った。
徹底論考 「nhhmbaseがポップ・ミュージックの未来を拓く!」
徹底論考
「nhhmbaseがポップ・ミュージックの未来を拓く!」
数々の名演を重ね、ライブハウスを中心にその名を轟かせてきたロックバンドnhhmbase(ネハンベース)が遂に、待望のファースト・フルアルバム『波紋クロス』をリリースした。このネハンベースというバンド、恐るべき才能を持った日本の宝である。そこで今回、今まで誰も鳴らしたことのない、独創的なポップ・ミュージックを生み出した彼らの魅力を徹底に論考することにした。
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ARTIST INDEX
INTERVIEW
INTERVIEW INDEX
KOSUGE1-16インタビュー
KOSUGE1-16Oインタビュー2008年に岡本太郎賞を受賞したKOSUGE1-16は、土谷享と車田智志乃によるアーティストユニットだ。受賞作である「サイクロドロームゲームDX」など、彼らが作る巨大な作品を前にすると、どんな大人でもいつの間にか参加したくなってしまうのは不思議なところ。ワークショップも数多く企画するKOSUGE1-16の、観客を「参加」させるためのアイデアはどこから生まれるのか? 土谷享に伺った。
新海岳人インタビュー
新海岳人インタビュー自らの作品を「会話劇アニメーション」と称する新海岳人。文筆家としての側面を持ち、映像作品の中でもシナリオにこだわりをみせる。ユーモラスな作品の中に見え隠れする鋭い作家性。若手作家の中でも一風変わった作風で注目を集めるアニメーション作家・新海岳人氏にインタビューした。
uhnellysインタビュー
uhnellysuインタビューベースボーカル&ドラムの二人編成ながら、楽器や声を素材にリアルタイムでサンプリング・ループを生み出し、多彩な演奏を聴かせてくれるウーネリーズ。ロック、ヒップホップ、ジャズ、ブルースなど様々な要素が融合した革新的なサウンドを構築し、7月に待望の新作をリリーした彼らにお話を伺った。
マキタカズオミ(elePHANTMoon)インタビュー
マキタカズオミ(elePHANTMoon)インタビュー 2008年8月末に行われる15 minutes made vol.4への参加など精力的な演劇活動の他、9月には映像作品の発表を予定しており、今後益々注目されることは間違いない小劇場界の“鬼才”マキタカズオミさんにお話を伺った。
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ART
ART INDEX
KOSUGE1-16
KOSUGE1-16

下町発信世界行き 楽しいアートを体験しよう
2001年土谷亨と車田智志乃のユニットとして活動開始。地域から世界標準かつローカルなものを発信することを目指す。2006年 LLP(有限責任事業組合)に。2008年岡本太郎賞を受賞

小村希史
小村希史

温かい色彩とタッチ 穏やかで斬新な油彩
2006年GEISAI#10で銅賞/藤原ヒロシ賞に輝き、2008年にはMUSEUM at TAMADA PROJECTS「Who’s Next」展に出展。

大垣美穂子
大垣美穂子

関心分野「自分」、移り変わる自己流の先へ
立体、インスタレーション、写真、映像、アニメーション、パフォーマンス、ドローイング……。変幻自在な彼女が放つ「Milky Way」(ミルキーウェイ)はいかに輝くのか。

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MUSIC
MUSIC INDEX
nhhmbase
nhhmbase

アンダーグラウンドの雄 ヒットチャートに殴り込む
04年結成の4人組ロックバンド。変拍子を多用した独自のポップソングを武器に、group_inou、トクマルシューゴ、OGRE YOU ASSHOLEらとともに、新たなアンダーグラウンド・シーンを作り上げる。

Limited Express (has gone?)
Limited Express (has gone?)

オルタナパンクの神髄 復活したリミエキが◎
日本のオルタナパンクシーンをリードする重要バンド。メンバーのJJは、ボロフェスタやSAL CULTUREなど国内の主要インディペンデント祭を主催するなど、インディーズシーンを活性化させている。

Eccy
Eccy

都会の夜に風のような流線ミュージック

それぞれ別のバンドで活躍する5人によるインストバンド。今年は結成6年越しとなるファーストアルバムのリリース、春の渚音楽祭出演と精力的な活動が続きそうだ。

cumulonimbus
cumulonimbus

真夏の空を覆う積乱雲、音楽シーンに見参
2004年結成。ジャズ、クラブミュージック、ロックなど広いジャンルを軽やかにクロスオーバーさせるテクニシャン3人組。今年5月にファーストアルバム『cumulonimbus』をリリース。

YOMOYA
YOMOYA

はっぴいえんどの再来? 日本語ロックの理想形
03年より活動する4人組。エレクトロニカ、ポスト・ロック、USインディーなどを消化し、理想的な日本語ロックを構築している。08年6月リリースの1stアルバムが好セールスを記録中。

shibata emico
shibata emico

半透明に透き通る歌声 即興で歌う天性のSSW
1982年山形県生まれ。大学入学のため上京後に、都内のライブハウスを中心に活動を始めた女性SSW。08年5月にblunstoneから全て弾き語りの1stアルバム『in the night』をリリース。

54-71
54-71

苦難を越えて遂に帰還 生々しくも孤高の音楽
アンダーグランド界では知らぬ者のいない重鎮バンド。一時はメジャーレーベルにも在籍し、現在は自身を中心とするレーベル「contrarede」を設立。今夏エンジニアにアルビニを迎えた新作をリリース。

uhnellys
uhnellys

ポップかつグルーヴィー 予想を超えた名作完成!
2度のヨーロッパツアーを行うなど、海外からも高い注目を集めているベースボーカル&ドラムの二人組。ロック、ヒップホップ、ジャズなど様々な要素が融合した革新的なサウンドを構築している。

neco眠る
folk squat

関西からまたもや偉才! 新感覚のダンスロック
今夏1stアルバムをリリースする大阪の注目株。ライブハウス/クラブから盆踊り大会、ファッションショーから老人ホームまで、様々な場所でFUCKとLOVEをこめた演奏を展開中。

WEEKEND
WEEKEND

遂にフェスへ進出! この期待感はなんだ!?
08年にHELLOWORXから改名した3人組ラップユニット。湯川潮音、田中フミヤらの出演で話題になった野外フェス「KOMAMORPHOSE」に出演するなど、徐々に話題を集めつつある。

mojoco
mojoco

突如高知から届いた 万人の為の歌声
06年、高知県にて結成された二人組。ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、荒井由美などを吸収し、歌を軸に据えたポップ・ミュージックを作り上げる。08年9月、デビューミニアルバムをリリース予定。

CHUB DU
CHUB DU

淡いファンタスティックサウンド
しばしの休息を経て、昨年リスタートしたCHUB DU。2年目となる今年、いよいよセカンドアルバムがリリースされる。また、04、05に続きフジロック08の出演も決定。

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MOVIE
MOVIE LIST
新海岳人
新海岳人

日常への鋭い視線が生むユーモラスな会話劇
「会話劇アニメーション」シリーズなど、シナリオライティングをベースにおいた独特の作風で制作活動を行う。第8回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門奨励賞ほか受賞多数。文筆家としても活躍する。

平川紀道
平川紀道

「地動説」を実感するインスタレーション
1982年島根県生まれ。2007年多摩美術大学美術研究科修了。プログラムを用いた映像・音響インスタレーションを制作。国内のみならず、海外でも非常に評価が高い。

並木那央矢
並木那央矢

物語の向こうをみせる 天性のストーリーテラー
1984年生。阿佐ヶ谷美術専門学校を卒業後、アルバイトをしながら制作活動を続け現在に至る。国内外のフィルムフェスティバルにてノミネート・受賞し、活躍の場を広げている。

TAKORASU
TAKORASU

ノスタルジックな空想世界の創造主
ペン画アーティスト・映像作家。日本デザイン専門学校卒業後、フリーランスで活動する。2007年には画集「空想世界」を刊行し、イベント・企画展・個展なども多数開催している。

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