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0616
5月のいろいろ(後半)
カテゴリー: いくよさおり

5/7
夜、文芸評論家Wさん、大学の先輩Kさんと『ゼア·ウィルビー·ブラッド』を鑑賞。監督はポール·トーマス·アンダーソン。音がすごい!音がすごい!と思っていたら、レディオヘッドのジョニー·グリーンウッドが担当しているらしい。Wさんは次号ユリイカにスピルバーグ論を執筆とのこと、楽しみ。次に観る映画として清水宏監督作のリメイク「山のあなた」を勧められる。

5/9
夜、円盤で「ウィリ山ウンテン vol.30
アフター『うたの住む家』」をやるから来て!という突然の誘いで予定外に高円寺へ。愛知県立芸術大学大学院·宮田さんの微分帖というワークショップの出張版もあり(宮田篤のかんそう曲集)、中ムラサトコさんのうたもエロくてとても素敵だった。終わって終電までマックで女子トーク。そこへ中ムラさん登場、恋愛の大先輩にみなでご教授をうける。

5/10
昼、吉祥寺でタイ料理がてら友人と本の受け渡し。横浜に移動してZAIMへ。drop boxという展示があり、聞くと東京藝術大学建築科を卒業した友人同士で出しているという。スケッチやアイデアのなぐり書きのようなものをコピーして、小部数のdrop paperというのをずっと作っているそうだ。私的なものでも、「コピーして本にする」というプロセス自体にやっぱ夢があっていいな、と思った。

5/11
文学フリマ。佐々木敦さんの私塾(?)BRAINZの卒業文集「アラザル」、宮沢章夫インタビューに惹かれた「ハジメテデアウ文芸誌S.E.」、「破滅派 2号」、レビューハウス編集委員の伊藤亜紗さんと仙田学さん、館澤結子さんのリレー小説「はじめての運動」、西岡兄妹「ハルムスの小さな船」などなど購入。

5/12
国立新美術館のモディリアーニ展へ。1915年の「ライモンド」という作品は、コクトーに溺愛されつつも、わずか20歳で亡くなったレイモン·ラディゲをモデルにしているという。逆算すると12歳の時の肖像ということになる。ラディゲは私の最も好きなフランス人作家のひとり。展示物には、コクトー撮影の写真なども。改めてこの時代の濃さを思う。

5/18
午後、東京藝術大学美術館の「バウハウス·デッサウ展」へ。バウハウスといえばプロダクトや建築系だと思っていたが、オスカー·シュレンマーなどダンス関係のビデオ上映も充実していてとても良かった。カタログもかっこいい、買いそびれて今後悔している。夜、王子小劇場で小指値改め快快の「ジンジャーに乗って」を鑑賞。アフタートークはなんとCINRAの杉浦だいひょうとりしまりやくが登場である。快快とチェルフィッチュに通じるものを思うが、アウトプットは違うのだとも思う。

5/19
東京都現代美術館で、「大岩オスカール:夢みる世界」と「屋上庭園」。「屋上庭園」に参加している内海聖史さんはCINRA.NETで5月の[ARTIST FILE]として掲載させていただいたアーティスト。色彩に癒される、というよりも色彩に敏感になるような感じだ。大岩オスカール展の方もとてもよかった。ピュアな心を持っている人なのだ、と生意気だろうが感じてしまうほど、ピュア。

5/24
次号CINRA MAGAZINEのための取材で小菅へ。小菅でアーティストと言えば分かる人には分かるかもしれません。KOSUGE1-16というまさに住所がアーティスト名な方のスタジオにお邪魔し、お話を伺ってきた。東京だって広いもので、ちょっと東に向かうと人も風景も全く違う。インタビューは、次号CINRA MAGAZINEをお楽しみに。終わって清澄白河に移動しいくつかのオープニングパーティ。hiromi yoshiiではMIHOKANNOの松原さんがキュレーションした展覧会が開催中。井出賢嗣さんは5月のCINRA.NET[ARTIST FILE]に登場しています。

5/25
寝坊、急いで吉祥寺シアターの大駱駝艦·壺中天公演 村松卓矢「ソンナ時コソ笑ッテロ」へ。壺中天は大駱駝艦の若手公演のような位置づけ。村松さんの前回の作品「どぶ」は、BRAINZの木村覚さんの講座でも取り上げられたものだ。タスクダンスという概念を思い出しながら、そこに生じるおかしみを考えながら鑑賞。観客席からも、笑い声がたつ。終わって、劇場前で知人や村松さんと少しお話をするがなぜか、カステラと牛乳の話に。

5/28
夜、大学の先輩でインディペンデントキュレーターとして活動しているYさん、大学時代の友人、CINRAのお二人とごはん。最近の現代アート事情とかについてお話。ギャラリーに入ったら、まずプライスリストを見るとか、「これ、まだ残ってます?」とか言えば"購入してもらえそうなお客さん"として認識されてもらえるらしい。いつもびくびくしながらギャラリーに入る私、さっそく実践してみようと思う。バニラとオレンジのパスタが美味だった。

5/31
次号CINRA MAGAZINEの取材で川村美術館へ。全面改装をして、川村美術館の持つ素晴らしいコレクションを存分に楽しめるようになったとのこと。マーク·ロスコの部屋がとてもとても素晴らしく、企業コレクションの存在意義を十分に伝えられているように思う。学芸員の方とガイドスタッフの方にインタビューの後、現在子供を取り組んでいるアメリア·アレナス式の鑑賞方法を少し教えていただく。人との対話の中で、絵を深く理解しようとするこのやり方が、私はとても気に入った。


(6月のいろいろ(前半)に続く)

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