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小村希史

【キャッチ文(20文字以内)】
温かい色彩とタッチ 穏やかで斬新な油彩

【紹介文(70〜90字)】
2006年GEISAI#10で銅賞/藤原ヒロシ賞に輝き、2008年にはMUSEUM at TAMADA PROJECTS「Who’s Next」展に出展。

【レビュー(300〜500文字くらい、ライタークレジット)】
スモーキーな色合いで描かれる、人物画や静物画。筆のタッチが残る油彩のキャンバスから、描写された対象がもの静かに鑑賞者と向かい合う。油絵という古典的な手法にも関わらず、エッジの効いた新しさが感じられる作風で、GEISAIで銅賞と藤原ヒロシ賞を受賞したこともある。小村の作品の題材や主題は、骸骨や眼や顔面が塗りつぶされた人物、とグロテスクな印象も受けるが、多少恐ろしくてもどこかに優しさが感じられ、対象へのまなざしが温かい。同じように、ヘビーな題材を扱っても、色彩とタッチが柔らかいドイツの画家ホルスト・ヤンセンの影響を受けたというのも頷ける。コムラマレフミ。この名前を覚えておいて損は無いだろう。(芦田なつみ)

KOSUGE1-16

【キャッチ文(20文字以内)】
下町発信世界行き 楽しいアートを体験しよう

【紹介文(70〜90字)】
2001年土谷亨と車田智志乃のユニットとして活動開始。地域から世界標準かつローカルなものを発信することを目指す。2006年 LLP(有限責任事業組合)に。2008年岡本太郎賞を受賞。

【レビュー(300〜500文字くらい、ライタークレジット)】
KOSUGE1-16。住んでいる番地をそのままアーティスト名に使っている、地域密着型といえるアーティストだ。街や地域とのつながりを重視したKOSUGE1-16の作品(というより常に進行型のプロジェクト?)は、そこに住むひとびととの間に、ある種強引といっていいほどのコミュニケーションを生み出す。例えばそれは、長屋に自転車が通り抜けられる抜け道を作ったり、体験型超巨大サッカーゲームを作ったり、使わなくなったスパイクでサッカー大会のトロフィーを作ったり、というクスリと笑えるアイデアの数々なのだ。鑑賞者が参加することで作品が変化していく、プロセスそのもの。下町に住み、「小菅1-16」から発信するアートに誇りを持つ彼らが示すのは、堅苦しい「アート」とはひと味違った魅力的な世界だ。(芦田なつみ)

大垣美穂子

<キャッチ>
関心分野「自分」、移り変わる自己流の先へ

<紹介文>
立体、インスタレーション、写真、映像、アニメーション、パフォーマンス、ドローイング……。変幻自在な彼女が放つ「Milky Way」(ミルキーウェイ)はいかに輝くのか。

<本文>
次世代を担うアーティストを選出するArt BANK Awardにおいて本年度グランプリを受賞したドイツ在住の大垣美穂子。「小さな単位を集め、一つの形や温度を造り出したい」という彼女は、立体、インスタレーション、写真、映像、アニメーション、パフォーマンス、ドローイングなどさまざまなメディアを巧みに使い分け、自身の作品コンセプトに合う形態を選びとる。受賞作となったのは2007年後半から制作を始めた「Milky Way Series」(ミルキーウェイシリーズ)の『Milky Way #001/#002』で、次回の個展用の習作だ。200×130cm という大型のパネルを2枚並べた作品には人をかたどったラインが引かれ、鑑賞者はパネル上に映り込むことで期せずして作品の一部と化してしまう。生と死に向き合った前作に対し、本作は初めてダイレクトに人をモチーフとして扱ったという意欲作。人間を形成するのは天文学的な数ある感情であり、人間を語ることは宇宙を語ることなのではないか、という彼女の問いかけに耳を澄ませたい。作家自身、「何が出来上がるのか予想がつかない」と語る同シリーズの完成が楽しみである。(あらいさなえ)

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