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松村麻郁 キュートかつ猥雑な魅力を持つ色彩の魔術師 1979年生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。黒を基調とした世界をポップな色で彩る作風で、料理の描写とキャラクターのもっちり感にはこだわりが満載。 松村麻郁の描く世界は、優しく、過剰で、そして笑いに満ちている。作風を決定づけたという卒業制作の『egg』は、卵をめぐるドタバタ劇。遊び心をバランス良く取り入れつつ、画面の細部に至るまで「これでもか!」とばかりに描きこんだ、勢いを感じさせる傑作だ。その後の『カッポロピッタ』シリーズや、プロのアニメ作家として制作した『魔法食堂チャラポンタン』では、世界観の魅力はそのままに、さらにクオリティを高めている。作風の幅を無理に広げるより、さらに深化させた世界を見せてほしいと願わずにはいられない作家である。
水尻自子 映像に触感を与える若手アニメーション作家 女子美術大学卒業。手描きやコマ撮りなどのアニメーションを中心に制作する。ユニークな視点で体の一部を捉え、独特な動きのアニメーション作り出す女性作家。 「ぷるん」「むちっ」「ぷにょ」。水尻自子のアニメーションには触感がある。尻をモチーフにした『しりプレイ』。爪が手の裏表を動き回る『Nail』。ヒールを履いた足が歩き交差し並ぶ『かっぽ』。水尻はもっとも身近にある身体をユニークな視点で捉える作家だ。その動きが独特な手触りを感じさせて面白い。数多くいる優秀な若手作家の中で水尻はひと味違う作品を作ってくれるだろう。今後の活躍に注目だ。
吉田裕亮 映画によってつながった人間関係を記録する 1984年生まれ。大阪芸術大学在学中より多数の映像作品を手掛ける。卒業制作作品『ノゾミの冒険』がシネマアートン下北沢にて劇場公開。短編映画やネット上での映像制作等、精力的に活動中。 吉田裕亮の『その後の半身反義』は、今年7月、ドキュメンタリー映画『半身反義』を公開した竹藤佳世監督が、作品の被写体である山岸達児氏を訪ね、完成作品を見てもらうまでを生々しく記録した作品だ。ドキュメンタリーでは、編集が終わることが、作品の完成ではない。上映後の被写体との関係性までを含めて、ひとつの作品だ。『その後の半身反義』には、監督と被写体という関係だった二人の「その後の」ふれあいを撮影することで、映画によってつながった人間関係とは何かを記録したいという、吉田の欲望を感じ取ることができる。

 

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